物を少しでも整理しようとする中で、まるでご褒美のようです。
大切にしまっておいた葉祥明さんのサインを見つけました。
あるデパートで、葉祥明さんのサイン会があり、購入した絵本にサインしていただいたものでした。
もう30年も前ですが、私のフルネーム入りで日付と、お花まで描いてあります。
カラーペンで描かれた黄色のお花と緑の葉が本当にかわいらしく、しかも全く色あせていないのです。
見るたびに癒され、爽やかな風がそよぎ、メルヘンな世界に誘われそうです。
もう物の整理などやめて、葉祥明さんの世界にずっと潜り込んでしまいたいくらいです。
人見知りなのに、サイン会で自分の番になった時
「どのような時に作品が生まれるのですか」と思わず伺ってしまいました。
葉祥明さんは、朝、目が覚めて、窓を開けると柔らかな陽射しがさしこんで、
ことりのさえずりがきこえる、そのようなときに描こうと思います。
といった内容の事を話されて(一字一句同じではありません。本当に失礼ですみません)
穏やかな笑顔でお話しされる言葉が本当に詩人でいらして、美しくて優しい世界があって、、。
そのような情景を私も想像していたら、サインはすでに終わっておりました。
まるで魔法にかかったみたいでした。
ふわっと体が浮かんで、柔らかな優しい世界が目の前に広がって、本当に心地よい空間。
青空に新緑が生えるこの季節、北鎌倉の葉祥明さんの美術館に行きたくなりました。